3. 仕事や家事に取り組むための工夫

自分の主張をうまく伝えられるように、アサーショントレーニングをする。

アサーショントレーニングとは?

「アサーション(assertion)」とは、
「自他尊重の自己表現」という意味です。

相手も自分の人権も尊重したやりとりを行うコツを知ることで、職場において業務やその他の生活で困っていることについて、上司や部下に適切に伝える方法を練習してみましょう。

主に、職場において業務やその他の生活で困っていることについて、上司や部下に適切に伝える方法を知りましょう。

何か希望や主張を伝える時は、
表明→説明→依頼の流れを徹底しましょう。

例1 病院へ受診している間に会議があったとき
「いま、少し焦っています。」(表明)

「通院で休んでいた午前中にあった会議で、
いろいろ変更点が多かったと聞いたからです。」(理由)

「理解してから動きたいので、
5分だけ待ってもらえませんか?」(依頼)
例2 治療の影響で、満員電車での通勤が厳しいとき
「通勤で満員電車に乗るのが負担です。」(表明)

「治療中に筋肉が落ちて、歩くのが大変だからです。」(理由)

「通勤ラッシュを避けたいので、
時差出勤をさせてもらえませんか?」(依頼)

どんな治療をして、どんな影響がでているのか?
仕事や家事で、配慮して欲しいことは何か?は、伝えなければ分かってもらえないことも多いです。
あなたの気持ちと理由をあわせて、積極的に「してほしいこと」を話していきましょう。

アサーションのこと、もっと詳しく知りたい方へ

アサーションのことがもっとわかる「伝えるを円滑にーアサーションの活用ー」パンフレットを作りました。

伝え方に困っている人や、適切な情報が必要な人に届きますように。

 

このパンフレットを読むと、こんなことがわかります。

  1. 適切に伝えるとはどういうことなのか
  2. 適切に伝える工夫
  3. アサーションの活用ポイント


メモの取り方を工夫する。

脳が疲労していると、「ワーキングメモリ」という短期間の記憶をしておく役割の容量が小さくなってしまいます。
その状態で、仕事や家事などたくさんの作業を覚えておくのは難しいのです。
「(治療する)前はできたから」と頑張り過ぎず、メモなどの助けを借りていくことが必要です。

脳疲労(高いストレス状態)を感じているときに、効率的なメモの取り方のコツを見てみましょう。

効率的なメモを取るために知っておきたい、5つのこと。

①メモ価値観の変えてみましょう。

☝メモは「覚えておくためにメモをとる」のではなく、「忘れるためにメモをとる」ものです。
メモに書いたことは頭から消すことで、次にくる情報を処理できるようにしましょう。
人は必ず忘れる存在なので、無理に覚えておこうとするとミスが増えてしまいます。

②後で見返したときに困らないようなメモのとり方を工夫しましょう。

③メモは1冊のノートに書きましょう。決してなくさないように。

④「メモを書いたこと」を忘れないようにして、ノートを見返す時間をとりましょう。

⑤要点だけを記して、全部は書かないでおきましょう。

☝全部書こうとすると書くことに意識が向きすぎて、話の内容を聞けなくなってしまいます。しっかり話を聞いて、記憶に残ったものを書き出しましょう。
メモを指導者に見せて、間違い・漏れがないか点検してもらうのも良いかもしれません。

メモの取り方をもっと詳しく知りたい方へ

より良いメモの取り方がもっとわかるパンフレットを作りました。

仕事がうまく進められなくて困っている人や、適切な情報が必要な人に届きますように。

このパンフレットを読むと、こんなことがわかります。

  1. メモを取ることの必要性
  2. 効率的なメモを取るためのポイント
  3. メモの活用方法

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タイムマネジメントについて考えてみる。

毎日の仕事や家事などのタイムマネジメントとして、やるべきことに見通しを立てて取り組めるように、「TO DOリスト」を作りましょう。

脳疲労状態(高ストレス状態)の人は、毎朝、その日にすることを考えていることが多いです。
しかし、「するべきこと」を書き出さずに予定していないことが起こると、それまで考えていたことが頭から消えてしまい、元の状態に戻れなくなってしまいます。
そして、一から考え直すため、仕事や家事により時間がかかるようになったり、ミスをしたりすることがあるのです。
仕事や家事を効率的に進められるように、「するべきこと」と「優先順位」をつけて取り組んでみましょう。

「TO DOリスト」を作るコツ

①その日にすることを朝に簡単な計画を立てましょう。

☝担当のお客さんや業務ごとに、1ページ使うほどに余裕を持たせましょう。

②必ずノートに、やるべきことを書き出しましょう。

☝「やりやすいもの」「やりたいもの」という視点を踏まえながら、やっていく順番を大まかにつけておきましょう。

③完了したものにチェックを付けましょう。

☝うまくいったこと、うまくいかなかったこと、学びや振り返りが必要なことを分かるようにしておくと良いでしょう。


まずは自分できそうな対処をしてみましょう

1. 体や気持ちを休める
2. リラックスすること
3. 仕事や家事に取り組むための工夫

タイムマネジメントをもっと詳しく知りたい方へ

より良いタイムマネジメントの仕方がわかる「1日の時間計画を考える」ためのパンフレットを作りました。(随時、改訂予定!)

時間管理や仕事がうまく進められなくて困っている人や、適切な情報が必要な人に届きますように。

このパンフレットを読むと、こんなことがわかります。

  1. 時間計画の必要性
  2. TO DOリストの作るときのポイント

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